プロというとセミプロなど基準は色々とあると思いますが、今日ここでいうプロは、音楽でお金をもらって、音楽だけで生計を立てられていること。
音楽だけで平均的なサラリーマンと同じように家族をもち、車を買って家を買って。そうやっている人の事です。
プロで絶対に必要なこと、それはもちろんテクニック。
もちろんアマチュアバンドでも上手い人はたくさんいますし、一定レベルを超えるとプロとアマチュアって差がありません。
むしろプロでもテクニックは普通な人、逆にアマチュアなのにバカテクの人などもいますよね。
プロとアマチュアの差は、そこにプラスされる要素が大部分を占めます。
プラスされる要素。
それは音楽に対する知識と感性です。
具体的にどんなことか見てみましょう。
プロは知識と理論が豊富
まずは知識。
知識とは音楽理論から始まり、スケール(音階)やテンションコード、曲のアナライズ(分析)とその応用が出来るかどうかです。
この知識がないと音楽はカバーやコピーだけで終わってしまうといっても過言ではありません。
もちろん知識なんかなくても感覚で曲は作れます。
だけど感覚だけで作るのには限界があり、新しく作り出すのに苦労したり似たような曲ばかりになってしまったりとすぐに行き詰ってしまいます。
でも知識があれば、もし行き詰った時でも蓄積した知識からヒントを得ることで、新しいものをどんどん生み出すことが出来ます。
この知識を手に入れるという作業は地味で努力が必要な作業。
アマチュアだと「ライブで演奏してナンボ!」という言葉でごまかして努力をおろそかにする傾向が見られます。
ちなみになんですが、アマチュアでは知識があまり必要ない単純なロックをやっている人たちにこういう傾向がある気がします。
「感性とステージングで勝負じゃー!」なんて強がってるのをよく聞きますが、それで勝負するにはあまりにも装備が軽すぎじゃないんですかね…。
プロは感性が豊か
次は感性。
新しい曲、コード進行、新しいフレーズ、メロディラインをいくら生み出しても、それがいいものでなければ意味がありません。
いいものかどうかは好みの差も大きいのですが、バンドならば少なくともバンドのメンバーが納得する物、楽曲提供ならば提供された側の人が納得する物である必要がありますよね。
相手や聞き手の好みを知ってそれに寄せていくのに必要なのもやはり感性や感覚の鋭さです。
これがプロともなると大衆に受け入れられるかどうかを判断する能力が必要になってきます。
それから新しいものを取り入れると最初は受け入れられなかったりするものですが、それを信念をもって続けられるという先見の明や自信も必要になると思います。
アマチュアだと独りよがりだったり、マニアックすぎたり、カッコよくなかったり、そんな所に大きく差が出るものではないでしょうか。
番外編:運と勢い
プロの世界には「一発屋」など、ヒット曲を生み出してその後はサッパリ、という人たちもたくさんいます。
そういう人たちが持っていたのは「感性」の他に「運」と「勢い」。
足りなかったのは「知識」ではないでしょうか。
バンドで「一発屋」になると、その後ボーカルだけはタレントになったりしても、その他のパートの人は音楽から離れて普通のサラリーマンをしてるっていうパターンも多いみたいです。
それでも知識や理論さえあれば音楽でやっていく道はあったんでしょうけど、残念な話ですよね。
まとめ
プロとアマチュアの違い、私なりにまとめてみました。
テクニックに加えて知識と感性。
音楽で食べられるようになるにはやはり地道な努力が必要です。
地道な努力は文字通り地味で、楽しいばかりではありません。
しかし、それが出来る人だけがプロになれるのです。
運や勢いなど他にも要素はたくさんあると思いますが、プロになる人はなるべくしてなったという意外に単純な話かもしれませんね。
若い人でプロを目指そうという人は努力を怠らず、ぜひ地味な理論の勉強など始めてみてはいかがでしょうか?
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