大人バンカツ中のみなさん、こんにちは
前に
「キーボードはモニターの音が大事なのに、聞こえない恐怖と戦っている」ことをブログに書いたことがありますが、これがなかなかの反応をいただいています。
やはりキーボードの方は同じようなことで困っていらっしゃるのかなあと実感しています。
その時の記事はこちら
私自身は、約20年間のアマチュアバンド活動休止をへて、活動を再開してから約5年になろうとしています。
(途中コロナ騒動がありましたので、5年のうち3年くらいは活動をしていません。)
そうして私なりに得た情報がありますので、またまたお伝えしていこうと思います。
新しいアイテム「顔前モニター」
先日、とあるライブハウスでライブをした時の事。
同じイベントに出演するバンドさんが他にもいらっしゃる場合、リハーサルは出演の逆順で行いますが、私たちの前の順にリハを終えた対バンのキーボードの方が、ご自分のモニターを貸して下さると言うのです。
単に片付けるのが面倒だったという理由だったらしいのですが、前述の通り、いつも「自分の音が聞こえない恐怖」と戦っていた私は、願ってもない申し出でした。
「ぜひ使わせてください!」とお願いし、早速リハーサルから試してみました。
このモニター、使用例はこんな感じです。
歌わない方はマイクは無視してください。
高さはスタンドで調節して、もっと高くも低くもできます。
使ってみた感想
とにかく最高でした
自分の音が耳元でちゃんと聞こえる安心感ったらありません。
音量もこのスピーカーで調節できるので、リアルタイムで自分の好きな大きさに調節できます。
バンドのジャンルにもよると思いますが、ロック系で他の楽器の音が大きいとキーボードの返しの音は本当に聞こえなくて困ったことがあることも多いと思いますのでぜひ使ってみて安心感を得てほしいです。
価格は2万円ちょっとなので前にご紹介したイヤモニと同じくらいですね。
メリットとデメリット
イヤモニのように耳をふさがないのがメリット
このスピーカーはコンデンサーもOKのマイク端子や、赤白のオーディオ端子があり、合計で3チャンネル。
そしてパワーは150Wもあるので50人規模のライブくらいならこれ一つで行けちゃうくらいの優れもの
モニターとしてだけでなく、弾き語りライブ用のミキサースピーカーとして使えるのは大きなメリットです。
反対にデメリットは荷物が少し増えることですしょうか
配線について
配線の方法をご説明しますね
配線は主にシールドを使用します。
楽器用のシールドが分からない場合はこちら↓を見てみてくださいね。
おすすめのシールド
このブログでご紹介しているスピーカーの配線にはこういうのを使うとよいです
■モノラルシールド
↓色付きのシールドは珍しく、他の人と間違えないのでおすすめです。
■ステレオシールド
キーボードのシールドはステレオ出力が1本にまとまったこちらがおススメです
モノラルで出力するときは白か赤のどちらかだけを使えばOKです
スピーカーの配線について
スタジオでのリハーサルはそんなに困らないと思いますので、主にライブハウスでPAさんがいる場合での方法です。
方法1:ヘッドホンアウト端子があるキーボード
シンプルにキーボードのヘッドホンアウト端子から音声を取り出してこの「MoniOne」のINに差します。
配線にはシールドを使用します。
方法2:ヘッドホンアウト端子がないキーボード
音声の出力が一つしかない場合は、この方法を試してみてください。
私のセッティングではキーボードを2台使用し、1台はipadでその出力はヘッドホンアウト端子が1つのみしかありません。
そのような方も、この方法を使用してください
◆ダイレクトボックスから音声を取り出す
音声を送るために使用する「DI」というダイレクトボックスの「スルー」からこの「MoniOne」のINに差します。
後はこの本体のボリュームやイコライザーで音を調整します。
これはあくまでも自分が聞こえるように作るだけの音で、ここで作った音は外音(客席の音)には影響しません。
DI(ダイレクトボックス)って?
ライブハウスの多くは、キーボードやその他楽器の音は「DI」というダイレクトボックスにシールドを差してミキサーに音を送ります。
このダイレクトボックスには「スルー」という差込口があり、そこにシールドを差すと、送った音声をそのまま取り出すことが出来ます。
「ダイレクトボックスを使って音を分岐させる」というイメージで伝わるでしょうか。
ライブハウスでよく見かける「BOSS」のダイレクトボックスだと「paraout」という名称になっています。
コスパ抜群の「CLASSIC PRO ( クラシックプロ )」さんのダイレクトボックス
差込口はこんな感じ、音の取り出しは「THRU」という名称ですね。
この「PARAOUT」「THRU」にシールドを差し、そのシールドの反対側は「MoniOne」のINに差せばok。
困っているKB担に知ってほしい
これで自分好みの音量にすれば「自分の音が聞こえない恐怖」から解放されます。
困っているアマチュアバンドのキーボードの人にぜひ知ってほしいです。
またいい情報があればお知らせしますので、のぞきに来てみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
追記:イヤモニや顔前モニターがない場合
機材をそろえる前に、まずはPAさんが作る中音でどうにかしたいという場合のコツをお伝えしますね。
PAさんはまずはバランスの取れた音をモニターに返してくれようとします。
それで、何の音が出ているかをおたずねして、他の音も出ているようだったらそれは極力小さくしてもらって、キーボードの音をメインに出してみてもらってください。
他のパートの音を必要以上に出してもらうと、ごちゃついて自分の音が聞こえなくなる原因の一つになります。
他の楽器の音は、モニターから出してもらわなくても、中の生音だけでほとんど間に合うはずです。
あとはボーカルを少し足してもらう、などで十分だと思います。
ぜひ試してみてください。
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