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クラシックピアノの罠。ピアニストがバンドに入ったらこうなった

大人バンドマンのみなさん、こんにちは

このページにたどり着いたあなたは悩めるキーボードさんでしょうか?
それともキーボードの扱いに困ってるバンドマスターさん、はたまたキーボードとどう絡んでいいのかわからないギタリストさんでしょうか?

今日は私の経験談、クラシックピアノ経験者がバンドのキーボードとして参加した時のお話をしたいと思います。

クラシックピアノ経験者がキーボード

バンドにキーボードが参加するとき、一番多いのがクラシックピアノをやってた人に声をかけるパターン。
バンド参加を目的として、またはDTMの一環として独学でキーボードをはじめる人はごくわずか、あとはエレクトーン経験者は少しいるかもしれませんね。

「ピアノやってた?ならキーボードやってよ」

参加当初はこの誘いに軽く応じて参加を決めた人も多いでしょう。
私もその一人でした。

しかし入ってみて分かったこと。
クラシックピアノの経験はほとんど生かされなかった。

生かされたのはせいぜい指の動き位でしょうか。

おどろき!違うことだらけ

まず何が違うかというと、楽譜がない事。
たまに、コードネームだけの楽譜をもらえるくらい。

アマチュアバンドでは例えコピー曲やカバー曲だったとしても耳コピーが基本で、よく分からないところは自分流にアレンジするというのが普通だったんです。
幸い音感はあったので、聞こえる部分だけは耳コピーで弾けるものの、その他の部分は何をしていいのかサッパリわかりません。

それでもクラシックの経験から「楽譜があれば何でも弾ける、弾けないのは楽譜がないからだ」
という考えがどこかにありました。

とりあえずコード覚えにひと苦労

分からない部分は、ギターなどを参考にしてみるとコードを鳴らしているようだったので、私もそうしてみる事にしました。
そのコードも覚えるのになかなか苦労しました。

クラシックピアノには、和音というものはあってもコードネームはありません。
スケールはやや共通してるけど、呼び方が違います。
「ハニホヘトイロハ」という謎の和名音階 + 長調、短調という呼び方をしていました。

これは30年位前の話だけど、今もそうなんだろうか?

キーボードの存在意義・・・?

そんなわけでコードネームと構成音もなんとか覚え、参加を続けていきましたが何かしっくりきません。
キーボードの存在意義がよく分からないんです。
曲の中でコードを鳴らす、これはギターでもやってることで、言うなら2人もいらないんですよね。

これは20年くらい前の話。
ネット環境が整っていて分からないことはすぐに調べて答えが出る現在と違って、どこでどう調べていいかも分からない時代。
本を何冊か読んでみても、肝心なこういう基本の部分って見当たりませんでした。

よく分からないままバンド活動を続けた結果、苦しくて苦しくて、キーボードが好きではなくなってしまったんです。
そうこうしていると、仕事や家庭の事に追われ、バンドはアマチュアのまま芽が出ることもなく自然消滅していきました。

キーボードの意義はこれだった

そして月日は流れ15年。
今です。

その間色んな音楽を聴き続けてきました。
そんな中で私が求めていた答えはやっと見つかりました。

それはJAZZの中にあったんです。

最近はyoutubeでジャズピアノの解説してくれてる動画もたくさん見ることが出来ます。
その動画を見ると、どの講師の方も同じことをおっしゃいます。

「クラシックピアノをやってた方は一旦忘れてください。」と。

まさに目からウロコ。

コードを覚える事はあってましたが、それ以上にバンドの中での役割とメンバー構成によってどうしたらいいかも、ジャズピアノを勉強していくうちに明確に理解できるようになりました。
ついでにいうと、もっと複雑なテンションコードの抑え方やその使い方、スケールとその使い方などなど、ジャズは全てバンドに必要な知識だらけだったことが分かりました。

もっと若い時にこの事を知っていたら…きっと私のバンド人生も違ったものになっていたでしょう。

youtubeで見てみよう

「クラシックピアノとジャズピアノの違い」解説動画の一例。
この柴田光明さんの動画はシリーズ1から見るととてもためになるのでおススメです。

結局キーボードは何をやるべきなの?

このページにたどり着いていただいた皆さんが知りたいことはこれですよね。
結局何をすればいいのか。

めちゃめちゃざっくり言うと

左手でコードの3度と7度(または5度)。
右手でオブリガード。

これです。

もちろん違うことを弾くこともたくさんあります。
そして、何も弾かないときもある。

これを頭に置いてもらっているだけで、何をするべきか分からないというお悩みの解消のヒントにはなるかなと思います。

異論は認めます。笑

まとめ

これが分かったことは、ほんの最近2、3年前の話です。
私のキーボードの悩みは全てジャズピアノで解決しました。
ジャズピアノはまだまだ勉強中で覚える事はたくさんあり道のりは長いですが、その道が見えただけでも新たな発見でした。

そのことが分かった今、バッキング一つにしても構成音選び、そのタイミング、それからオブリガードの入れ方など、自信をもって演奏できています。
ただし、テクニックはまだまだです。
15年のブランクがありますからね…。

同じようにキーボードの事で悩んでいる方はぜひジャズピアノを勉強してみてほしいです。
この記事があなたの楽しいバンドライフのヒントになれば幸いです。

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